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Is there a light that never goes out?

11月に観た映画で印象に残ったやつ

最近Netflixやu-nextでおもしろそうだと思った映画を手当たり次第に観ている。二日に一本くらいのペースなのでひと月当たり15本は観てると思う。twitterでもその都度感想を書いているが文字数的にうんこである。なので11月観た映画で特に印象に残ったものについてこの場でだらだらと述べたい。ネタバレを含むと思うのでご了承ください。

ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア

ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア (字幕版)

 余命いくばくもないと医師に告げられた二人の男が生まれてこのかた見たことのない海を見るために旅に出るお話。

まー良かった。11月で一番気に入った。ドイツかどっかの映画なんだけど、いい感じに肩の力が抜けた雰囲気だった。

どうせもうすぐ死ぬ身だからと、金や車やら旅に必要なものを適当に盗んでいくんだけど、その行き当たりばったり感が微笑ましい。銀行強盗に入って無言で銃を構えてたら、事務員に「黙ってたら先に進まないわ」と言われる。個人的に好きなシーン。こんな感じでコメディタッチの珍道中が続いていく。

そして泣かせるところでは泣かせに来る。特にラストは身震いするほどだ。最初に出会ったときには気の合わない感じの二人だったが、道中お互いがお互いの身を思いやることで絆が生まれていく。そして念願の海に近づき、交わされる言葉。

「話があるんだ」

「わかってる、僕が言うよ 何も怖くないさ。」

二人は多くを語らず、すべてを分かち合ったのだった。そのまま無言で海に歩いていき、落ち着いたと思ったら一人がばったりと倒れる。そこで流れるエンディングソングはやはり天国への扉(のカバー)だった。

このシーンはもう、本当にすばらしい。海がリゾート地みたいな綺麗な青い海じゃないのがまた渋くてかっこいい。波の音の大きな無骨な海だった。

ラストシーンでもそうだがこの映画全体を通して感じたのは「説教臭くない」「説明臭くない」美しさだった。「こんな二人、素晴らしいでしょ?」とか「こんな旅も悪くないよね!」とかそういう鬱陶しいメッセージをこの映画は感じさせない。だからこそ自然と観た者の心に染みるものがあるのだ。隠れた(か隠れてないかよくわからないが)名作だった。


Selig - Knockin' on Heaven's Door

 ただひとつひっかかったのはギャングのボスいい人すぎじゃないか?ということ。捕まった二人をあっさり解放したのはあまり腑に落ちなかった。ストーリーの進行上仕方ないかなとは思うが、ご都合主義的なキャラっていう印象だった。

下妻物語

映画「下妻物語」

一昔前の映画っぽいけど名前はよく聞くから有名なんだろうか。とにかく役者は見たことある顔ぶればかりだった。

日本の片田舎を舞台にロリータファッションの桃子(深田恭子)と時代遅れヤンキーのイチゴ(土屋アンナ)の友情を描いた物語。

ストーリーも悪くないけど、この映画で何よりも魅力的なのは、奇抜で個性的な主役二人のキャラクターとその瑞々しい絆だと思う。見た目も中身も正反対な二人がだんだんと強く結びついていく過程は見ていて素直に面白い。最後の方の二人乗りしながら屈託なく笑いあう場面とかほんとにいいなあと思う。あとは、「女は人前で泣いちゃいけねぇんだよ」「でも今ここには誰もいないよ」っていうシーンも好き。センスあるセリフが多いよなあ。

他に興味深かった点といえば、オープニングが謎に洋画ぽかったり、急にアニメーションが入ったりするところとか。結構攻めた感じの表現が多く、見てて飽きなかった。

マルホランド・ドライブ

マルホランド・ドライブ 4Kリストア版 [DVD]

怪作。

ネットでもこの映画に関する解説サイトがかなりある。ストーリーが分かりにくく、謎の多い映画として有名のようだ。

観た感想。この映画、自分には難しすぎた。なので解説はできません。

序盤、記憶をなくした女性がスターを目指す女の子の助けを借りながら記憶をたどっていこうとする。そして、中盤でだんだん核心に近づいてきたと思ったら意味ありげな劇場にたどり着き唐突に場面転換、そこから今までとは全く異なる摩訶不思議な物語が始まっていく...

と、個人的にはこんな流れの映画に思えました。とにかく、話が順当に展開されていくものだとばかり思っていたので前半部分は当然実際の出来事だと考えていました。まさかあれが夢の世界だとは思いもしなかった。。。以下は観終わった直後の間抜けなツイート。

結局ネットで解説を見ると前半が夢(理想)で後半が現実というのが通説らしい。これは完全にやられたと思った。自分が思ってたのと逆。こんなんわからんやん普通。いや、自分の頭が固すぎるだけでみんなわかるのか...?

確かにその通説で考えると全体として話が通るし、細かい暗示的なモノ・事に対してもそれが何を示唆しているか説明できるようになる。説明できるようになるというか説明されてるのをネットで読んだ。

まあなんにせよもう一度見る必要のある映画だと感じた。

 

おわり

今月特に記憶に残ってたのはこのあたりの映画だった。来月も時間があれば書きたい。

あとちなみにだけど、NetflixとU-NEXTだとU-NEXTのほうが洋画の本数は多いと感じた。その分料金は高いみたいだけど。映画配信サイトのサービス比較とかも時間があればしてみたい。